バンドマンになれなかった。

バンドマンになれなくても人生続いてた。音楽聴きながら、モラトリアムのギリギリを生きてます。

RADWIMPSは変わったとか言うけど、野田洋次郎は恋愛ウ○コ陶芸まだ続けてるよ?

RADWIMPSってどんなイメージ?

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(RADWIMPS.jp - BIOGRAPHY)

今や「前前前世」の人みたいになってますが、

RADWIMPSってどんなイメージのバンドですか?

何を言いたいかというと、まだまだ若いバンドとは言え、
メジャー1枚目のアルバム(『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』2006年発売)をリリースしてから、
もう10年も経ってるわけで、それだけ経てばそりゃバンドも変わるわけですよ。


バンドは初めて曲を聴いた時のイメージが強く残るものです。
すると10年以上もこんなに売れ続けてると、人によって抱くイメージも変わってくるのではないでしょうか。

僕は、7・8年くらい前の中学生の頃に初めてRADWIMPSを聴いたんですが、

その時の衝撃が今も根強く残ってます。



僕の中で、ラッドの曲のイメージは、

恋愛から産み落とされた芸術的なウ○コ

です。


あれ、でも今はなんか違う?

でも、最近の曲を聞くとそんな感じしませんね。

「前前前世」どころか、もう少し前からあんまり恋愛排泄物感がしない。

なんとなく昔と違う感じはしますが、
果たして、RADWIMPSは本当に変わってしまったんでしょうか?


ラッドの昔の曲はすっっごい芸術的なウ◯コ

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悪口じゃないです。

僕は普通にラッド好きなので、そこまで悪く言ってるわけじゃないんです。
いや、ウ◯コという例えが悪いのかもしれないけど。

なんとなく言いたいことは地下室TIMESさんの
basement-times.com
この記事を読んだらわかります。大体こんな感じ。


もう少し言うと、僕のイメージでは
例えば「恋愛」というがあったとして、

普通のラブソングなら、
その土を上手いことこねて器の形にするわけで、
その人によって土の質に多少の違いはあれど、
だいたい「70億人の中から君を見つけたよ」くらいの感じで出来上がります。

ところが、RADWIMPSのボーカル野田洋次郎さんは
あろうことか、その土をバクバク喰って咀嚼して消化して、
ひねり出されたウ◯コをこねて、器の形にしてしまうわけです。

パッと見「うわ、ウ◯コかよ…」って感じなんですが、
よく見るとすっごい芸術的に形作られていて、
生々しいし、臭いし、汚いのに

いや、これアートですよ?」って言われれば、

たしかに…」と妙に納得してしまうような美しさがある。

それがラッドの昔の曲。

『絶体絶命』あたりから、なんだか変わってきた

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ところがメジャー4枚目の『絶体絶命』というアルバムあたりから、なんとなく違う臭い匂いがしてきます。

「俺とお前50になっても同じベッドで寝るの」
とか言ってたのが、

「世界の悲しみが全て見えてしまったら 僕は到底生きていけないから」
「僕がいなくても始まる世界 でも僕がいないと始まんないんだよ僕の世界は」

といった感じのことを歌い始めたわけです。
(もちろんマニフェストみたいな曲もまだ歌ってるわけなんですが、アルバムを通して聴くとこの曲はけっこう浮いて感じます。)

どこかのインタビューだったか、ディスクレビューだったかは忘れてしまったのですが、

誰かが『絶体絶命』からRADWIMPSの曲は

""へのラブソングから、""へのラブソングに

なったと言っていた気がします。クッサいけど、なかなかわかりやすい。

RADWIMPSはこのあたりから恋愛ウ◯コ陶芸家ではなくなってきます。

その後こんなんも出してたけど…

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ウ◯コ陶芸はやめたとか言いつつ『絶体絶命』の後に、こんな曲を出してたりするんですが、
まあ、これは…。

昔みたいに土食ってみたら、すげえ下しちゃって
めちゃめちゃ下痢が出てきたけど、せっかくだし器にするか…みたいな感じだと思いたい。
これもアートですよ?」って言われても、
ドロッドロの下痢便だし、さすがにちょっと引いたわ…。ごめんな。

とはいえ、『絶体絶命』の次のアルバム『×と○と罪と』がそういう作品かというと違います。
この曲もアルバムを通して聴いたらイレギュラーな方。

RADWIMPSは大人になったのかもしれない

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あ、ラッドも変わってきたんだなあと思っていたら、

新海誠監督の映画の音楽全部担当するとかいうわけですから、これはもう確信。
いや、10年前にこの二人がコラボしてたら、すっごい生臭いのが出来てたのかもしれないけど…。

蓋を開けてみても、
君の名は。』は老若男女に愛されるくらいにはキラキラしてるし、
『前前前世』も、タイトルが面白いくらいでRADWIMPSにしては十分ストレートで綺麗な曲です。

他に『君の名は。』で使われた曲の中にも、昔みたいなウ◯コ陶芸は一つもありません。
自らの恋愛を咀嚼して生々しくひねり出さなくても、じゅうぶんいい曲をたくさん出せるようになってます。

紅白も出てますし。あとメンバーみんな30歳超えた。
これはもう言ってしまっていいでしょう。

RADWIMPSは大人になった。

でも、本当に?

RADWIMPSは大人になったと言って差し支えないでしょう。

それは全然悪いことじゃない。

バンドは変わっていくものですし、10年経ってこれだけ変わっても第一線で売れ続けてるのは本当にすごい。
愛の対象が"君"から"命"に変わったとしても、その愛の表現は相変わらずひねくれてて変わってません。
今のちょっぴり大人になったラッドも好きですよ。


ところで、話は変わって
これ、最近の女性シンガーソングライターの曲なんですけど
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楽曲提供:野田洋次郎

いや、これはすごい

何がすごいって
女性に楽曲提供して、ここまで自分の強い癖が出る野田洋次郎さんの作家性もすごいんですが、
三十路過ぎてこの曲が書けるのがすごい。


50になっても同じベッドで寝るのかもしれないけど、
たぶん50になってもそのベッドの中での情事を曲にしてくるよ、この人。気をつけて

ご隠居されて他のアートを始めたのかと思ってましたが、バリバリ現役の恋愛ウ◯コ陶芸家としてやっていけそうですね洋次郎先生。

結果

RADWIMPSは大人になったけど、
野田洋次郎は全然変わってない。

逆に考えれば、
野田洋次郎さんのソロ活動であるillionや楽曲提供の仕事が増えてきたからこそ、RADWIMPSは大人になれたのかもしれないですね。

RADWIMPSと共に大人になった年代として、これからも応援してます。