バンドマンになれなかった。

バンドマンになれなくても人生続いてた。音楽聴きながら、モラトリアムのギリギリを生きてます。

[Alexandros]の新曲『SNOW SOUND』の懐メロ感がすごい

[Alexandros]の新曲『SNOW SOUND』

今をときめくバンド[Alexandros]が、1/16に新曲のMVを公開しました。

かく言う私も長いこと[Alexandros]のファンですので、
この曲をフルで聴ける時を心待ちにしておりました。

その新曲がこちら、『SNOW SOUND』です。

ス、SNOW SOUNDか……
タイトルが安直なのは今に始まった話ではないですね。

まぁ、聞いてみましょう。

2017年の曲とは思えない、往年のJ-POP感

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こ、これは……

イントロ数秒で、この衝撃。

最近の[Alexandros]は積極的に打ち込みを取り入れだ、現代的でポップな曲が多いんですが…


このチープなシンセサウンドは一体………?

ドラムの音も、普段よりかなり軽い。
昔のリズムマシンみたいな音だし、なんかスネアにクラップ的な音が重なってますね。


とはいえ、『Swan』のイントロも最初、ん?ってなった部分はあった。

この曲もここから、こう…ガッ!とカッコよく……

このメインリフ!?!?
30秒あたりから始まるメインのリフが、もうすごい。
フレーズは、音数少なくて10秒で耳コピできそうなくらいシンプルだし
サウンドも、電気屋においてる電子キーボードにプリセットで入ってそうなオーソドックスなシンセなわけです。

しかもこのリフ、サビ終わり、間奏、アウトロとガッツリ活用されます。

他の楽器はこのシンセの影でかなりひっそりと鳴ってます。
ギターに関してはところどころ弾いてるのか心配になるレベル。


ボーカルはいつも通り綺麗なんですが、サビのメロディがまた懐メロくさい。

『SNOW SOUND』なんてオシャレな曲名じゃなくて『冬がはじまるよ』とかでよかったんじゃないかな…。

曲の懐メロ加減で、コテコテな内容のMVも
昔のメロドラマというかカラオケで流れる映像みたいに見えてきます。

とはいえ、今をときめく[Alexandros]が、
ここまで懐メロ感が強い曲を何も考えずに新曲として持ってくるというのは、さすがに疑問です。

何か意図があるのでは…。

JR SKI SKIとのタイアップ


(JR SKISKI)
実はこれ、JR SKI SKIのCMソングなんですよね。
なので、知らず知らず聞いたことがある人も多いかもしれません。

ん?

冬+CM=……?


はい、広瀬香美さんですね。
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冬、スキー、CMと来たら、
もうウィンターソングの女王、広瀬香美さんが君臨してるわけです。

他にも、先ほどちょろっと曲名を出しましたが
槇原敬之さんの『冬がはじまるよ』なんかも冬のCMソングの鉄板ですよね。

と、まあこんな風に
スキーCMの曲というのは、往年のJ-POPのイメージがガッツリ染み付いてしまっているわけです。

そう考えるとAlexandrosの新曲の懐メロ感は
偶然ではなく、これまで冬のCMを彩ってきた往年の名曲達に対する、
彼らなりのリスペクトなのかな、というように感じます。

忘れてはいけないこの名曲も

あともう一つ、聞いて思い出したのがこの曲ですね。
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つい先日、ボーカルのジョージ・マイケルさんが亡くなられたというニュースが多くの人々を悲しみに包みましたが、
それだけの影響力の裏には、この名曲の存在があると思います。

日本においても、Wham!の『Last Chrismas』はウィンターソングの定番として根付いています。

『SNOW SOUND』のイントロのシンセとドラムは、なんだか『Last Chrismas』に近い雰囲気を感じるんですよね。

ジャンルを問わず、往年の洋楽へのリスペクトが強い川上洋平のことですから、多少は意識している可能性も無くはなさそうです。


ここまで少しふざけて語ってきた部分もありますが、別にこの新曲を貶しているわけではありません。

むしろ、今を生きるバンドが自らの個性をギリギリ損なうこと無く、
よくここまで懐メロのノスタルジック加減を出せたなあ、と感心してます。

まとめ

『SNOW SOUND』の懐メロ加減は、
もしかしたら意識してやってるかもしれない。

あと、たぶんゲレンデで聴いたら、いい曲に聴こえるように出来てる。