バンドマンになれなかった。

バンドマンになれなくても人生続いてた。音楽聴きながら、モラトリアムのギリギリを生きてます。

【海外ドラマ】『ブラック・ミラー』を観るためにNetflix無料体験をする価値はある【一話完結】

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Hulu、NetflixAmazonプライムビデオ

様々な海外の動画配信サービスが日本に参入してしばらく経ちました。

各社それぞれ個性がありますが、海外の動画配信サービスのイチオシは、やはり海外ドラマ。

でも海外ドラマって気づいたらシーズン6くらいまで続いてて、見始めるのになかなか勇気がいりますよね

 

実際に、この前Hulu の無料体験をしたんですが、結局海外ドラマは一つも見ないで日本のバラエティばっかり見てました。

bandman-naren.hatenablog.com

 

そのHuluの無料体験期間が終わって暇になった頃、

ネットで話を見て気になった海外ドラマが『Black Mirror/ブラック・ミラー』です。

 

しかもNetflix限定で、一話完結。これは見るしかない。

 

 

 

 

Black Mirror / ブラック・ミラー あらすじ

ブラック・ミラーはイギリスで制作されているミニドラマで、現代社会を強烈に風刺した内容が話題となっています。

 

イギリスらしい皮肉たっぷりのブラックジョーが効いていて、コメディ作品として分類されることもありますが、

描かれる内容は非常にシリアスで、その薄気味悪さと後味の悪さから、人によってはホラーのように感じる話もあるかもしれません。

 

あらすじを見たほうがどんな話かよくわかると思うので、シーズン1の3話までの話を簡単に紹介しましょう。

 

ブラック・ミラー シーズン1 第1話「国歌」 あらすじ

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ある日、国民に人気の英国王妃が何者かによって拐われてしまう。

犯人が王妃を解放する条件として出した内容は、身代金でも仲間の釈放でもなく、

「首相が豚と性行為をする映像をテレビで中継すること」

政府が犯人の確保を焦る中、マスコミは少しでも情報を集めようと躍起になり、民衆は好奇心を煽られてほとんどの人がテレビに釘付けになっている。

最初は首相に同情的な意見が大多数を占めていたが、犯人が王妃の指を切断する映像が公開されると、世論は首相に要求を飲むように傾いていく。

犯人を確保できずにタイムリミットが迫る中、首相が下した決断、そして犯人の目的とは…。

 

ブラック・ミラー シーズン1 第2話「1500万メリット」 あらすじ

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舞台は現代ではなく近未来の社会。食事や生活用品、ゲームやアダルトビデオといったエンターテイメントまで、生活の全てが「メリット」という電子通貨によって支払われている。

人々はメリットを稼ぐために、テレビ番組の広告動画を見て発電用エアロバイクを漕ぎ続ける日々を送らなければならない。

そんな日々から抜け出す方法は一つ。1500万メリットを払って番組のオーディションを受け、それに合格して自分の番組を持つこと。

主人公ビングは十分なメリットを持ってはいるがオーディションに受かるような特技を持っていないため、

ある日出会った歌声の綺麗な女性アビに自分のメリットを託してオーディションを受けさせるが…。

 

ブラック・ミラー シーズン1 第3話「人生の軌跡のすべて」 あらすじ

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舞台は現代とほとんど変わらないが、ある技術が人々の生活を変えていた。

体に埋め込まれたチップがその人の記憶を保存し、いつでも自由に再生できる。ほとんどの人がそのチップを埋め込んで生活し、自分の記憶をディスプレイに写して他人と共有したり、幸せな記憶を再生して思い出に浸ることもある。

主人公はある日、妻と一緒に知人のパーティーに参加するが、そこには妻の元彼も参加していた。妻とその男は昔に一週間で別れたはずだが、妻の様子がどうにもおかしい。

妻が浮気しているのではないかと疑う主人公は、そのパーティーの記憶を何度も再生し妻を問い詰める。神経質な夫に辟易した妻との関係は悪化するばかりだが、パーティーの記憶を再生するたびに主人公の疑念はどんどん深まり、その行動はエスカレートしていく。

 

一話完結のオムニバス形式

ブラック・ミラーは現在シーズン3まで配信中で、基本的に1シーズン3話で構成されています。ですが、各話につながりはないため、一話見逃したり、シーズン2から見始めたりしても、特に支障はありません。

 

海外ドラマは人気が出るとドンドン延長されて、シーズン5とか6くらいまで続いていることがザラにあります。

話がだんだん大味になっていくこともありますし、なにより追いつくのが大変ですよね。

 

今人気のウォーキング・デッドも気になってはいたんですが、気づけばもうシーズン6までいっていて、なかなか見る気が起きません…。

 

ブラック・ミラーは一話完結のオムニバス形式ですので、頑張って追いついたりする必要はありません。途中で終わってモヤモヤする心配もないです。

僕が『ブラック・ミラー』を見るためにNetflixの無料体験を始めた理由の半分は、話が面白そうだったからですが、もう半分は一話完結だったからです。無料体験で見るにはピッタリ。

 

Netflixでしか見れないオリジナルドラマ

ブラック・ミラーはイギリスのChannel 4でシーズン2まで放送され、後にアメリカのNetflixで配信されました。その後は、Netflixが番組クリエイターと契約してシーズン3からはNetflixオリジナルドラマとして配信されています。そのため、日本でもブラック・ミラーが見られるのはNetflixだけです。

 

さっきも書きましたが、ブラック・ミラーは一話完結のオムニバスドラマですので、これだけ見るつもりNetflixの無料体験するのも悪くないと思います。

 

ブラック・ミラーの感想・レビュー(ネタバレ無し)

現代社会はディストピア?過激でブラックすぎる風刺

ブラック・ミラーは現代のネット社会SNSの文化闇を浮き彫りにしています。

このドラマで描かれる、テクノロジーの進歩に飲み込まれた人々の姿は滑稽で、どこか薄気味悪さすら感じさせます。モンティ・パイソンのようなブラックジョークによる風刺が好きな方にはたまらないでしょう。しかしそんな気味の悪い人々の中に、今の自分たちと重なる部分が巧妙に散りばめられていて、なかなかに考えさせられます

 

ほどよい近未来SFとしてよくできている

ブラック・ミラーの舞台はほとんど現代からそう遠くない未来です。社会の構造が根本的に変わっているわけではなく、あくまで今あるテクノロジーの延長線として描かれています。

 

記憶を完全に記録・再生できるデバイス死者の思考を再現して会話できるサービスなど、各話の題材となっているのはだいたい一つのテクノロジーです。

しかし、話の大筋とは関係ないような細かい部分、話の中で人々が使う日常的なデバイスやサービスほどよく未来化していてバランスが取れています。

 

SFというと、いつこんな時代が来るんだ?ってくらいの未来社会がよくありますが、

ブラック・ミラーで描かれているのは、10年もあれば実現できそうな社会です。

だからこそ見ている人が未来を想像しやすく、そのぶん風刺がよく刺さります。

 

どれも後味が悪く、見る人は選ぶかも…

話はよく出来ていて面白いのですが、社会風刺ということもあり、どの話も後味はよくありません。

人間の醜い部分が浮き彫りになって話が二転三転した結果、結局ハッピーエンドでは終わらない。一話見終わるごとに少し考えさせられるので、見ていてスッキリする感じではないですね。

あと何気に性描写も多いので家族やカップルで見るのもあまりおすすめはしません。

 

まとめ

ブラック・ミラーを見るためにNetflixの無料体験を始めてまだ2日ほどですが、非常に満足しています。

 

ここまで過激皮肉たっぷりの風刺はなかなか日本のドラマでは見られないでしょう。

一話完結のオムニバス形式で見やすい上に、一話一話がよく練られている。

 

このためにNetflixと契約してでも見る価値はあるドラマです。おもしろい。