コミュ障はツッコミ役になれ!改善したいけど治すのは難しい…そんな時に僕が考えたツッコミのコツ。
僕は人とコミュニケーションを取るのが得意ではありません。
小粋なジョークを言ったり、面白い話をしたりといったことはもちろん苦手です。
改善したいとは思っているんですが、なかなか治すのは難しいものですよね・・・。
しかし、そんな僕でも友人関係の中では一定のポジションを確保できています。その方法が「ツッコミ役」になることです。
ツッコミ役になれば、
面白い話をしたり、冗談を言えるようにならなくても、
他の人の話を聞いて、たまにツッコミを入れるだけである程度コミュニティの中で存在を確立できます。
芸人でもタレントでもなく、言語学者でもない、
ただの素人の僕が20年間の人生で考えたことをまとめただけですが、自分のポジションに悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
面白い人とは
「面白い人」というのは多くのコミュニティにおいて高いヒエラルキーに位置し、他人に好印象を与えます。
あなたの周りにいる面白い人を思い浮かべてみてください。
どちらかというと「ボケ」側の人が多いのではないでしょうか。
しかし、面白いボケを出来る人になるのはなかなかハードルが高いのです。
ボケを成功させるには
- スベるかもしれないリスクの中でボケを差し込む勇気、
- 面白いボケを考えつくセンス
が必要になります。
さらにボケとは基本的に会話の流れを外れる発言ですから、
会話の中で「ボケを言っても許される人柄」というのが重要になるのです。
これはその人の「キャラ」とも言いかえられます。
同じようなボケをしてもウケる人とスベる人がいるように、
ボケでウケている人はキャラとして「面白いことを言う人」という積み上げがある場合が多いのです。
そういった積み重ねがない人にはボケで面白い人になるのというのはなかなか難しいものです。
なので、僕はそんな方にはツッコミ役になることをおすすめします。
ツッコミ役になるメリット
ボケとツッコミ、どちらが面白いかという話ではありませんが、
あまりコミュニケーションが得意でない人にはツッコミ役のほうがいくつかメリットがあります。
あまり度胸がいらない
一つ目は、ボケに比べて度胸があまりいらないことです。
先ほど、ボケは会話の流れを外れる発言と言いましたが、
ツッコミはその逆です。ボケを正して会話の流れを戻す力を持っています。
さらに、
ツッコミというのはボケに対して人が思うことを代弁するという役割もありますので、拒絶されることは少ないでしょう。
そのため、ウケなかったとしてもスベるリスクは低いといえます。会話があまり得意でないなら、なるべくリスクは避けたいところですね。
ある程度正解がある
もう一つ、リスクを下げる要素として
ツッコミにはボケと比べてある程度「正解」があるという点があります。
ボケというのは内容がそのセンスに委ねられているのに対し、
ツッコミは、
細かい部分こそ違えど、「ボケの可笑しなところを見つけて指摘する」という本質的な部分は共通していて、誰にでもわかりやすい。
そこが取っ掛かりやすいポイントだと思います。
ツッコミの後に笑いがおきる
漫才にしろコントにしろ、
ボケとツッコミがセットになっている場合、笑いが起きるのはツッコミのあとです。
ツッコミによって笑いの要素がわかりやすく噛み砕かれ、ほとんどの場合はそこで笑いがおきます。
ここが、ポジションを確立するポイントです。
たとえ面白かったのがほとんどボケのおかげだったとしても、
あなたがツッコんだあとに笑いが起きることで、コミュニティにあなたの存在が認識されることになるのです。
ツッコミに必要な2つのポイント
先ほどツッコミにはある程度「正解」があると話しましたが、
その「正解」に二つのポイントを意識することで、ツッコミをさらに洗練する事ができます。
なによりもスピード
まずなによりも必要なのが「スピード」です。鮮度が命です。
ボケというのは会話から外れた存在ですので、早く手をつけなければ宙に浮いてしまいます。
ツッコミがなされないまま元の会話に戻ることもザラにあります。
ツッコミが周りの気持ちの代弁である以上、
他の人がボケを「理解」してしまう前に、あなたがツッコむことで「笑い」に昇華してしまう必要があります。
ひねりの効いた言葉を
芸人の漫才やコントなら別ですが、 普通のコミュニテイの中ではツッコミ役というのはいくらでもいます。
そのため、他の人よりも早くツッコむことも必要なんですが、
ツッコミにひねりを効かせるということもポジションを確立する上では重要なポイントです。
フットボールアワー後藤さんの例えツッコミや、サンドウィッチマン伊達さんのように、
ツッコむ際に少しひねりの効いた言葉選びをすることで、ツッコミにも少しボケの要素を入れて笑いを誘う事ができます。
周りの人が「わかるけどなかなか思いつかないワード」でツッコミを入れることであなたの存在が際立ちます。
2つの合わせ技
とはいえ、とっさにひねりの効いた言葉を出すのはなかなか難しいもの。
しかし、なにか面白いワードを…と考え込んでいるとツッコミの鮮度は落ちてしまいます。
なんとか手を打って二つのポイントを両立させたいものですね。
そんな時は、まずスピードを優先しましょう。
無難なツッコミでとりあえず手をつけて、その間にひねりを効いたツッコミを考えるのです。
しかし、焦る必要はありません。無難なワードでもツッコミは完了しているのです。
まずは手をつけて、ひねりの効いたワードを思いついたらその後に言う。
無駄なリスクは負わず、徐々に慣れていきましょう。
「なんでだよ」は万能
「なんでやねん」
ツッコミといえば、この言葉ですね。標準語で言えば「なんでだよ」になります。
このツッコミ、よく聞くだけあって万能なんです。
ここまで何度も話した通り、ボケというのは基本的に会話を外れた特異な発言。
周りの人間の心の底には、なんで?という気持ちがあるのです。
その気持ちを代弁できる「なんでやねん/なんでだよ」は、ツッコミとしてシンプルながら完成されていると言えるでしょう。
しかし、シンプルすぎるので頼り過ぎは禁物です。
慣れてきたら、「なんでだよ」を最初の一手に使いつつ、ひねりの効いたツッコミをできるとベストです。
たまにはツッコミ以外も
だんだんツッコむ立場にも慣れてきたら、たまにはツッコミをしないという選択もできます。
ツッコミ役であるあなたが、
あえてツッコまないことで活きるボケや、
ツッコミづらいときには、無理にツッコまずに流すことで逆にウケる時もあります。
最初のほうで、ボケには積み重ねが必要と話しましたが、
ツッコミ役のあなたがたまにボケをすれば、「いつもはツッコミ役なのに」という積み重ねが活きることもあるでしょう。
必要な心がけ
実際にツッコミをするときのポイントは以上になりますが、
やはりツッコむ力を伸ばすのは日々の心がけです。
あくまで冷静に
ツッコミ役はあくまで冷静でいましょう。
情熱的なツッコミというのもキャラの一つなのですが、素人がやるには少しリスクが高い。
ふだんはあくまでも冷静に対応して、その場に合わせてたまに激しくツッコむというくらいの心がけがいいでしょう。
話をよく聞く
ツッコミを入れるためには、人の話をよく聞きましょう。
ツッコミというのはボケとは違い、基本的には受動的な行動ですので人の話がなければ成り立ちません。
それに、ツッコミ所というのは意外と会話のいろんなところに散らばっているものです。
本人が気づいていない、ボケのつもりではないところでもツッコんでみたら笑いが起きることもあります。
粗探しをしろという訳ではないですが、「他人より多くツッコミ所に気づけるかどうか」もあなたのポジションを左右します。
ボキャブラリーを増やす
ひねりの効いたツッコミが出せるかどうかは、ひとえにあなたのボキャブラリーの多さに懸かっています。
日々の中で見つけた、
人があまり使わないワードや語感が面白いワードをなんとなくでも覚えておくと、
いざツッコミをする時に活きてくるはずです。
他にも、いま話題になっている言葉でツッコむとよくウケたりもします。
まとめ
より良いツッコミをするためには
- スピード
- ひねりの効いたワード
が必要で
そのためには
- 冷静に話を聞く
- ボキャブラリーを増やす
ことが重要です。
別に無理に面白い人になる必要はありませんが、少しでも自分のポジションに悩んでいる人の助けになれば幸いです。
ただし、集団の中でツッコミ役のポジションをある程度確立しても、
根がコミュ障だと二人きりになった時に高確率で詰むので注意しましょう。
結局は芸人さんを参考にするのが一番
いろいろと理屈は説明しましたが、結局は芸人さんのトークや漫才・コントを見て感覚を掴むのが一番かもしれません。
今回の記事に書いてあることを意識しながら、ツッコミの芸人さんに注目すれば絶対にコツは掴めるはずです。
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